ブレイクダンスを始めてみたい方向け
歴20年程の筆者が個人観点で有用情報をまとめた (※2018年7月時点の情報)
・どんなブレイクダンスをやってみたい?
ブレイクダンスは超ざっくり言って以下のような分類わけが出来る、動画を見て頂いた結果
「こんなことやってみたい!」という気持ちがあればあなたはもうブレイクダンサー(bboy)だ
パワームーブ/powermove style
ウインドミル、ヘッドスピン、エアートラックス、トーマスフレアーなどブレイクダンスを代表するような回転技
これら回転技を総称してパワームーブといい、パワームーブメインのダンススタイルの人をパワームーバーという
ブレイクダンスバトルの花形であり、常軌を逸したパワームーブはとにかく盛り上がる
その一方で、アスリート並みの努力が求められる世界であり、怪我も多く、第一線で活躍するのは10〜20代がメインである
動画はイタリアの天才パワームーバーCICOである
フットワーク/footwork style
フットワークとは手を床に着き、重心を崩さずに足や膝を動かしていくブレイクダンスの要素であり
6歩、4歩、1歩等、日本で初心者がマスターしてきた代表的要素として有名である
2000年代初頭において、ブレイクダンスはパワームーバーか、スタイラーか
この2つの分類で呼称されることが多かった
パワームーバーという用語は今でもよく聞くが
スタイラー(フットワークメインのダンススタイル)という用語は死語になりつつある
昔はベーシックな動きで魅せるのがブレイクダンスであった為
フットワークメイン=スタイラー と呼ばれていたが
今やパワームーブとフットワークを混ぜたり、中間的な技ができたり、スレッドスタイルや軟体系やストロングスタイルなど様々な派生が生まれたので
スタイラーという言葉の定義が曖昧になっていると考えられる
スレッドスタイル/thread style
canadaのsupernaturals Dizzy氏が創ったと言われるthread styleである
体の一部で輪っかをつくり、つくった輪っかをいずれかの部位に通しながらブレイキンを行うという分野であり、今や重要な要素の一つとして認知されている
ストロングスタイル/strong style
筋肉を活かして無重力と化すストロングの元祖といえばkrazy kujoが思い浮かぶ
ブレイキンの要素としてエアタートルや片手倒立など、自身を支えるものは昔から存在したが
これら要素を組み合わせることで無重力に見えるように魅せるスタイルである
日本では自爆さん、Yosh is stoicさんらが開拓してきたものであり、今も進化し続けている
軟体/flexible style
いわゆる軟体系といわれるダンススタイル
このように、ブレイクダンスはオリジナルスタイルが日々開発されている
これからも新しいダンススタイルが開発され続けることであろう
とはいえ、ベーシックができた上での積み重ねとして派生するオリジナリティが認められるので
ベーシック、基礎はマスターするべきであろう
ギネス記録、技特化/guiness style
ヘッドスピン(頭回転)、バックスピン(背中回転)など、技を極限まで極める人たちもいる
大会によっては、ヘッドスピンコンテストなど、技に特化したコンテストが開かれる場合もある
ヘッドスピンにおいてギネス記録を持ちCMやアーティスト活動で活躍めざましい日本人(アイチさん)もいる
トップロック/TopRock
ブレイクダンスのたち踊りを構成する要素としてのトップロック
トップロックだけのコンテストやバトルもあり
一つのジャンルとしても確立するレベルにまで昇華されている
後に述べるアップロックとは別のものである
Ynotさん(RockSteadyCrew)があまりにも有名である
アップロック/UpRock
一般的に知られるLockDanceと違い、RockDanceというジャンルがある
これはNY Bronx州で昔から行われてきたRockDanceというものが起源であり
ブレイクダンスで使われるアップロックという動きの起源となる
もともとは公園などでRockDanceが行われており、ブレイクダンスとは全く異なるものであった
ブレイクダンスに取り入れてアップロックと呼ばれるようになったが
起源を大事にしようという動きが昨今見られ、RobNastyさんらが本来のRockDanceを広めている
日本ではBabylonさんが有名で、UpRockバトルなど数々の動画が見られる
ベーシックを極め世界を目指す
ブレイクダンスのベーシックとなる構成要素
トップロック、フットワーク、パワームーブ、フリーズの四大要素をハイレベルに鍛え上げ
音楽の中でスキルを駆使しながら自分のダンスを表現するというスタイル
現代において、一般的であり、王道であり、正攻法なブレイクダンスへのアプローチ方法と言えよう
以下動画はRedBullBCOne、ブレイクダンス世界2位であるTaisukeさんの動画である
ブレイクダンスの大会で成果を出すために今求められているのはベーシックを確立した上で自分の個性を発揮するというスタイルである
あわせて読みたい
・ブレイクダンスは筋肉や運動神経がないと出来ない?
そんなことはない、片足義足で世界チャンピオンのbboyだっている
B-boy Junior Style ** Strong Monster **
ブレイクダンスは、その人の個性を活かして、強みを活かしさえすればいいのだ
足がない?じゃあ手だけでダンスしてやろう、という素晴らしい例だ
筋肉がない、背が小さい、音を聞くのが苦手、運動神経がない、そういったネガティブな感情を持っている人にこそ、このブレイクダンスを始めてもらいたい
特にブレイクダンスの素晴らしさについてはbboyこーじさんがYoutubeで言いたいことを全てまとめてくれている素晴らしい動画があるのでチェックだ
不得手は得手になる、それがブレイクダンスだ
・ブレイクダンスの大会ってどんなものがあるの?
ソロで世界一を決める大会、チームで世界一を決める大会があり
日本人はいずれも優勝経験がある
オリンピックでも日本人は優勝したことがあり
世界的にも評価は高い
RedBullBCOne
ソロでの世界一を決める世界大会がRedBullBCOneである
BattleOfTheYear
チームでの世界一を決める世界大会がBattleOfTheYearである
他メジャーな世界大会/オリンピックも
FreeStyleSession
UK BBOY ChampionShips
SilverBack
そしてオリンピックもある
・日本一のブレイクダンサーって誰?
RedBullBCOneという世界No1bboyを決める大会で優勝した日本人がIssei
ブレイクダンスをするなら知るべきbboyである
・ブレイクダンスって過酷?
アクロバットやスノーボードのキッカーとは違い、ブレイクダンスは基礎から始める分には飛んだり、跳ねたり、落下したりする要素がないので大怪我はない
その一方で、日々の積み重ねで手首に負担をかけ続けるとガングリオン(腫瘍)ができたり
ヘッドスピンのやりすぎでハゲたり
といったような、少しずつ体に負荷がかかり続け、爆発するようなケースが見られる
練習場所や練習方法など、体に負荷をかけすぎないようケアが必要である
大事なのは、コツコツ軸づくりをすること
しっかりと土台を作っていきさえすれば、時間はかかるが目標にたどり着けるダンスだ
とにかく地道な努力とポジティブさ、イメージの力が必要になるダンスだ
冒頭で述べたような「これをやってみたい!」という気持ちを捨てなければ上達できる
上達すれば過酷と感じるどころか、ウキウキして毎日でも練習したくなる不思議なダンスである
・ブレイクダンスが出来るとモテる?
モテないぞ、ブレイクダンスは基本的に男性が多いので、大会に出ても練習にしても男社会なのだ
頑張って習得した技を女子に見せたとしても「わーすごいー(棒)じゃあねー」という感じで関心はもってもらえないと思われる
・場所や床は?
初心者におすすめなのはつるつるした床だ、例を挙げていこう
★★★ 市の施設内ダンススタジオ
市の施設にダンススタジオがある場合は要チェックだ、施設の新しさにもよるが、夏場はエアコン、冬場は暖かく、鏡張りの設備で快適にダンスの練習ができるぞ
★★ 体育館 板張りつるつる光沢床だとなお良し
市民体育館などは個人利用で使用できる場合も多い
学校によっては市民向けに体育館を解放している
「ダンスで利用します!」と受付で宣言すると、年配の受付者の方の場合は怪訝な対応をされる場合も多いので「体操などの軽運動を個人利用させて下さい」などという切り口で話すと受け付けてもらいやすい
音を流す場合は小音量で様子を見るところから始めるのがオススメだ
★ 民営のダンススタジオ
ダンススタジオによっては、貸スタジオというサービスをしている場合がある
時間単位の料金を支払って貸してもらうのだ、ただし公共施設に比べたら5倍くらいは料金が跳ね上がるので金銭面に余裕があれば使用するとよいだろう
公共施設と違って、深夜練など夜通しレンタルすることができるのもスタジオならではだ
(初心者にオススメはあまりしない)駅
駅によっては、つるつるした床で広いスペースがある
しかしダンスを始める前に、その練習場所に既にダンサーがいないか?チェックしよう
大体夜9時以降になると、練習者がいたりするぞ
その場合は声をかけて、隣で練習させてもらっていいかを確認しよう、駅など公共の場は何か問題が起きるとすぐに使用禁止になるため、ダンサー同士コミュニケーションをとることは大事だ
もちろんはゴミは持ち帰る、騒がない、通行人の邪魔をしない、など最低限のことを守らなければストリートでの練習をする資格がない
場合によっては通行人に絡まれたりすることもある
※初心者にはそういった背景から、いきなり駅などでやるのはオススメしない
(その他)公共施設入口など
**文化会館 や公園の一角など、屋根付きである程度平面な床、ガラス張りで入り口前にスペースがある公共施設にはダンサーがいるかもしれない
駅で紹介したようなマナーを守って練習しよう
(その他)家
一般家庭の場合、防音、広さ、床に傷がつくリスク、などがある為
ストレッチやワークアウトなど基礎的な練習をメインにして
本気でダンスする時は、練習場所に行く
というように環境によって使い分けるのがオススメだ
自宅でダンスをしようとしたときの参考記事
・音楽は?おすすめの曲は?
ブレイクダンスをする上で、知るべき曲をまとめた記事は以下
練習などで便利なMixをつくっているDJのまとめ記事は以下
個人で使うスピーカは以下がオススメだ
防水で、バッテリーは切れるの見たことないくらい持つ
ポータブルバッテリーとしてスマホチャージまで出来る
もちろんBluetoothと有線どちらも対応しており、ここにスマホを無線で繋げればあっという間に練習場所になる、JBLだけあって音質も良く筆者も愛用している
・服や靴、帽子やヘルメットは必要?
ヘルメットはヘッドスピンをするのであれば必要だ
帽子は、頭をついたり三点倒立をしたりするのであれば、装着した方が頭への負担を軽減できるぞ
以下の記事にも記載したが、ヘッドスピン用のヘルメット、及びスピン用ニット帽、その固定ゴムバンドも紹介しているのでチェックだ
服は、ウインドミルをするのであればなるべくつるつるしたジャージ類がオススメだ
特に背中が無地で、素材がポリエステル100%のもので、多少厚手でぶかぶかすぎないものが良いだろう
靴は、adidas nike puma あたりがメジャーだ
またサポーター類も装着しておくと、慣れずに床へクラッシュした際に怪我を防いでくれる
・ダンススクールに行くべき?
昨今のダンスブームにより、ダンススクールは増加、ブレイクダンスのレッスンも「お住いの地域名 ブレイクダンス 」でネット検索すれば出てくるだろう
初心者歓迎のブレイクダンスクラスがある場合は、大体は体験レッスンといってワンレッスン¥1000などの枠があるので一度利用してみるとよいというのが筆者の見解だ
そこで同じような境遇のダンス友達や、練習場所情報を得られるかもしれない
レッスンも、自分のやりたいことに合っていたり、楽しいと思えるのであれば引き続き通うことを検討すればよい
そして、そこで得た情報を元にダンスの練習場所に行ってみると、繋がりも広がり、練習仲間も増えるかもしれない
ちなみに筆者が実施しているTCB練習会というものがあるが、地域によってはこういった活動をしている人もいると思われるので、ネット検索や口コミで訪れてみるのもよいだろう
・ウインドミルをとにかくやってみたいという人に
筆者のアップした120万回再生されたウインドミル講座を始め、以下のような解説記事を記載しているので参考にして欲しい
ウインドミルができるようになったという報告を多数もらえているので、実績はあるはずだ
あとは本人が憧れとやる気と練習場所、時間を確保するのみである
・おすすめのレクチャー動画は?
数年間YouTubeで様々なレクチャー動画を吟味した筆者が厳選した、教科書的な動画を以下に記述する
立ちダンス トップロック、アップロック
How to Breakdance – Ruffneck Attack Tutorial – Top Rock Level
How to Breakdance – Ruffneck Attack Tutorial – Bronx Rock
Learn How To Uprock | Drops | Rob Nasty (Forever We Rock)
フリーズ(部屋でのトレーニングにも使える)
How to Breakdance – Ruffneck Attack Tutorial – Freeze Level
フットワーク(基礎的な解説からなので分りやすい)
How to Breakdance – Ruffneck Attack Tutorial – Footwork Level Part 1
Storm´s Footwork fundamentals #03
フロア系の動き(バックロックとも言う、基礎として構築すると後々幅が広がる)
How to Breakdance – Ruffneck Attack Tutorial – Floor Rock Level
ウインドミルレクチャー
how to windmillウインドミル講座 1 【初心者向け】
筆者のウインドミル講座である、多数実績あるのでお試しして頂きたい
トーマスレクチャー(Kaioさんの細分化されたレクチャーがオススメ)
How to Flare – 1st Week Exercises | Kaio
How to Flare – 2nd Week Exercises | Kaio
How to Flare – 3rd Week Exercises | Kaio
ストレッチを忘れずに、怪我予防にもなります
【保存版】ブレイクダンスに必要な柔軟体操ストレッチ13選
おすすめのYoutubeチャンネル
多数動画なども紹介したが、今や優良なYoutubeChannelに溢れているので
レクチャー動画を自分で発掘するのもおすすめである
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