はじめに
ブレイクダンスは派手な回転技などが目を引く一方、危険な側面も持ち合わせている
このダンスに関わる人には是非ともこの危険な側面を知っておいてほしい
今後のブレイクダンス界のためにも指導する立場の人は特に危険を察知したら止めさせてほしい
ヘッドスピン中に頭だけでジャンプし救急車
2010年前後には、ブレイクダンスの危険な技にチャレンジするブーム(?)のようなものが到来した時期があり
●●ブレイキンという某イベントにて、超絶ヘッドスピナーたちがバトルを繰り広げていた
その日も白熱するバトルの最中
ヘルメットでヘッドスピンをするbboyがグライド中に頭だけでジャンプする技を披露したのだが
その後、立ち上がろうとした時にぶっ倒れたのである
頚椎をぶつけて倒れたのは誰の目にも見て明らかであった
救急車に運ばれていき、医者からヘッドスピンは禁止と宣告され
ヘッドスピンの達人レベルまで磨いたスキルは封印せざるを得なくなってしまった
五体満足であったのは本当によかったが、一歩間違えば半身不随である
危険な技に軽い気持ちでチャレンジすると、痛い目を見る
特に若いbboyには知っておいてほしい事例である、本当に気をつけて、、
なお、ウインドミルの権威であるhiros1氏も同じような経験をされたことがあるそうなので
以下に該当のツイートを引用しておく
大事なことなのでFF外からRTします。これは「引き抜き損傷」で、首から下の神経は全て首に繋がっているので全身不随もあり得る怪我です。
実は俺も大学時代、当時少し流行っていた「ヘルメットでヘッドしながら頭だけでラビット」をやって左肩から左指先までが完全に不随になったことがあります。↓続 https://t.co/pQKXidlUGj
— bboy hiros1 (@247danceworld) February 21, 2020
Kakuさん首の怪我で握力が一桁になるも乗り越える
日本を代表する超絶パワームーブで知られるbboy kakuさん
インタビューでは、2004年頃に骨折をし、2006年頃には首のヘルニアを乗り越えている
その頃には握力も一桁になったことがあったという
あれだけの超絶パワームーブには知られざる苦労があったそうだ
情報元:
CICO Botyショーケース中に骨折するも乗り越える
知るひとぞ知る、パワームーブの神様チコ氏がBoty2002にKillaBeezとして出場した際の映像
0:55〜 エアー連発からの着地で、足があり得ない方向に曲がっているのが見える
この時の骨折により、復帰まで2〜3年は要したという
復帰してからナインティーのギネス記録を打ち建てたり伝説も多いのだが
これだけの上級者であっても、難易度の高い技では怪我をすることがある事例である
ルーティーンで顔面落下、歯が欠けて床がえぐれる
以下動画の 0:45〜 ではルーティーンにて空中捻りした結果、大変なことに
安易な気持ちでぶん投げ系ルーティーンに挑戦すると痛い目を見るかもしれない
bboy krops(FusionMC)バク宙頭落下にて脊髄損傷
ここでも頭から落下する運動は危険であることが教訓として得られる
2013年にバトルで顔面から落下し、病院でのリハビリを経てトップロックが踏めるようになるまでの映像が記録されている
【閲覧注意】頭から落下するバク転で半身不随
以下の動画はあまりにもショッキングな動画の為、心臓の弱い方は見ないでください!!
手の代わりに頭を用いるバク転はブレイクダンスのバトルでもよく見るようになったものであるが
なるべく背中を反らす力を用いることで極力落下運動を減らし、首への負担を軽減することで実現している
一方、頭から落下して半身不随(死亡という情報も)になったと言われる動画がこちらである、明らかな落下運動であることが分かる
その他の事例
・Gamblerzの伝説パワームーバーTheEndは2016年に脳梗塞を患っている
(ブレイクダンスとの因果関係は不明)
・RAB/FoundNationのドラゴンさんは手首を痛めてからベタ手を床につけない
代わりに身につけたエルボー系のスキルが凄いことになっているのは有名な話である
・バックスピンを高速で何度も定期的、かつ過剰に練習しすぎると、、
視神経が引っ張られて軸手側の目の視力が落ちる
筆者も経験があるが、某バックスピンの達人ともそうした会話をしたことがある
・ヘッドスピンを高速でグライドした時に、、
円運動の先頭に、先行手がうまくハマってしまうと、手が遠心力に引っ張られて
手がむくみパンパンになることがある、痛いのだが、まぁ我慢できてしまう
かといって油断してやりすぎるのは禁物である、血液が遠心力で手の外側に引っ張られ続ける状態なのである
・クリケットやハンドグライドなど、手わざ系を極めようとする人なら一度は通る怪我
「ガングリオン」いわゆる手首に液体がたまってできる腫瘍であるが、治療法は放置
手首にかかる負担を減らすため、テーピング等で固めるケースがよく見られる
・トーマスで手首を床に張り手しまくって手首が関節炎
トーマス連発時、上手な人は床に張り手する時に「ペタペタ」音がする
筆者も経験があるが、勢いに任せて回していると「バンバン」音がする
バンバン音を響かせていると手首に知らず知らずのうちに負荷がかかっていき
こちらもテーピングなしでは手がつけなくなってしまう
手技療法をおこなう接骨院で電気治療と関節治療をおこなうことで早い治療が見込まれる
・やっぱりハゲが怖いブレイクダンス
頭保護具を何もつけずに好き勝手回り続けた場合、、
やはり悲しい未来が待ち受けているであろう
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まとめ
怖い事例を数多く挙げたが
危険なのは「顔から落下」「頭から落下」というキーワードである
これはトランポリンや体操競技、そしてスポーツ全般において言えるため
ことブレイクダンスだけが危険とは限らない
・頭から落下する
・体に極端な負荷をかける練習ばかりする
ようなことを避ければ、ブレイクダンスで大怪我を患うことはないであろう
是非とも気をつけて素敵なブレイクダンスライフを送って欲しい
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